
タロット占いに興味はあるけれど、こんな不安を感じたことはありませんか?
「死神のカードが出た…何か悪いことが起きるの?」 「悪魔って、呪われるってこと?」 「塔のカードが出て、なんだか嫌な感じがする」
安心してください。
怖そうに見えるカードにも、すべて意味と文脈があります。
ただし、ここで大切なお話があります。
タロットカードには「ライダー版」と「マルセイユ版」など複数の種類があり、絵柄も解釈もまったく異なります。
占いミールで使用しているのはフランス発祥のマルセイユ版(CBD版マルセイユ)。
日本でよく見かける「崩れ落ちる塔」のイメージはライダー版のもので、マルセイユ版では全く別の読み方をします。
この記事では、マルセイユ版をベースに、5枚のカードの本当の意味を解説します。
目次
【吊られた男・12番 LE PENDU】苦しんでいない、これは自らの意志の瞑想

絵柄の印象
足を縛られ、逆さに吊るされた男性。
一見、拷問か処刑のように見えます。
マルセイユ版の本当の意味
よく見てみると、彼の表情は穏やかで、目はバッチリと開いています。
実はロープは貫(ぬき)にしっかり縛られていません。
手も後ろ手に縛られているのではなく、何かを隠し持っているのかもしれない。
彼は絞首台に吊るされているのではなく、空中浮遊しながら瞑想をしているのです。
逆さになることで、この世界を通常とは全く違う視点から眺めている。
上着の10個のボタンはカバラーの生命の木の10のセフィロートを表し、宇宙全体を逆さから楽しんでいるのです。
このカードが伝えるのは「今は外的な行動より、内面を深める時期」というメッセージ。
慌てて動くのをやめ、まったく異なる観点から現実を見直すことを示唆しています。
キーワード:不動・観察・別な観点・瞑想・宇宙意識
正逆の読み方(マルセイユ版)
正位置では「立ち止まって内省することで新しい視野が開ける」。
逆位置では「停滞が長引き、抜け出せない状態」を表します。
【13番】名前のないカード——変容への通過儀礼

絵柄の印象
まだ肉のこびりついた骸骨が大きな鎌を持ち、黒い大地を刈り取っています。
生首や手足が転がっている、衝撃的な絵柄です。
マルセイユ版の特徴:このカードに名前はない
マルセイユ版では、このカードは「死神」という名前を持ちません。
13番という数字と同じように、言葉に出して呼び出してはならないほどの存在だからです。
本当の意味
死は終わりではなく、再生への過程です。
錬金術の言葉を借りれば「黒化」または「腐敗」——新しいものが生まれる前に必ず通らなければならない暗い時期を表しています。
愚者のカードと構図が似ているのも意味深長です。
このカードは物事の終わりだけでなく、次のステージへの移行・変容を象徴します。
恐怖がなければ変容もない。
変容を果たした者にとって、この骸骨はむしろ「恩恵者」でもあるのです。
キーワード:変容・再生・移行・腐敗・黒化・第一物質
正逆の読み方(マルセイユ版)
正位置では「変容のプロセスが始まっている、手放すことで再生へ向かう」。
逆位置では「変化を強く拒み、古いものに執着しすぎている」状態を表します。
【悪魔・15番 LE DIABLE】天界への入り口に立つ試験官

絵柄の印象
コウモリの翼を持つ大きな悪魔と、両側で繋がれた男女。
舌を出し、こちらを小馬鹿にするような、一見すると滑稽で、どこかマヌケな印象ですが、よく見ると性別も種族も超越した異形な姿をしています。
本当の意味
マルセイユ版では、悪魔は単なる「悪者」ではありません。
天界に入ろうとする者を試験する守護霊の役割を担っています。
「あらゆる現世的利益を与えてやろう。だからここで止まれ」と囁く誘惑者——金銭・名声・欲望に満足してここで立ち止まると、永遠に彼の奴隷になってしまいます。
男女の首の綱はゆるく、二人は苦しんでいるどころか、それを誇りに思っているように見えます。
物質的な豊かさや欲望に自ら喜んで縛られている人間の姿を表しているのです。
「何に縛られているか」に気づけるか——それを問いかけているカードです。
キーワード:誘惑・隷属・束縛・欺瞞・物質主義・現世的利益
正逆の読み方(マルセイユ版)
正位置では「何らかの誘惑・執着がある。気づけば乗り越えられる」。
逆位置では「完全に誘惑に飲み込まれ、抜け出すのが困難な状態」を表します。
【神の家・16番 LA MAISON DIEU】マルセイユ版では「塔は崩れていない」

⚠️ ライダー版との最大の違い
日本で広く流通しているライダー版では、雷が落ちて塔が崩れ落ちる絵柄のため「崩壊・破滅」と解釈されることがほとんどです。
しかしマルセイユ版では、塔はけして崩れていません。
絵柄を改めて見てください
塔の頂上から王冠がはずれているのではなく、天から神の王冠が下されているのです。
これはこの塔が「神の家(ラ・メゾン・デュー)」として戴冠する場面を表しています。
一人の人間が塔から放り出されているように見えますが、これは塔の中から落ちたのではなく、神からのエネルギーに耐え切れず建物から出ていく人と、神の光を受けたことによる衝撃でひっくり返った、通りすがりの人です。(足元の黄色い足跡がその証拠。)
神の光を受け止めた者は、もはや普通の人間でいられない。
身体ごと神の家になる——これが「神の家」というカード名の本来の意味です。
無数に降り注ぐ光の粒はマナ(天の恵み)であり、多くの人々に恩恵をもたらしています。
キーワード:天からの啓示・衝撃・神の光・戴冠・組織的運営・建築・建造物
正逆の読み方(マルセイユ版)
正位置では「突然の天啓・大きな変化の始まり・神の摂理が働いている」。
逆位置では「驕りによる破滅・突然の崩壊・衝撃的な出来事」を表します。
【月・18番 LA LUNE】霊と肉の最終決着、霧の中の彷徨

絵柄の印象
満月の下、吠え合う2頭の犬(または狼)、水面から這い出るザリガニ。
不気味な夜の世界が広がっています。
本当の意味
この絵柄が表すのは、霊性と肉体性の最後の対立です。
空色の犬は霊的な側面、肌色の犬は肉体的・本能的な側面。
どちらも完全には消えない——霊性の中にも肉の声が残り、肉声の中にも霊の声がある。
その葛藤がここで最終決着を迎えようとしています。
水面のザリガニが水の中に静かにいるとき、水面は鏡のように澄み、霊的なビジョンが映ります。
しかしザリガニが水面に上がってくると水は濁り、想像力が幻影へと変わってしまう。
画面奥には城門が見えます。
本能と理性の戦いを終えた者だけが、たどり着ける境界線——いわば天国・浄土への入り口がそこにあるのです。
キーワード:ビジョン・幻影・情念・感情・スピリチュアル・霧の中・母性・夢想
正逆の読み方(マルセイユ版)
正位置では「今は霧の中にいる時期。
感受性が高まっているが、焦らず見極める必要がある」。
逆位置では「幻想や思い込みに完全に飲み込まれ、判断が大きく歪んでいる」状態を表します。
まとめ
| カード | マルセイユ版のキーワード |
|---|---|
| 吊られた男(12番) | 瞑想・別な観点・一時停止 |
| 13番(名前なし) | 変容・再生・移行 |
| 悪魔(15番) | 誘惑・束縛・物質主義 |
| 神の家(16番) | 天啓・戴冠・神の光 |
| 月(18番) | 幻影・情念・霧の中 |
ここに記載した各カードの意味やキーワードは、ほんの一部です。
これらのカードが伝えているのは「あなたはこうなります」という断言ではありません。
今の自分の状況や深層心理を映し出し、どう向き合うかを問いかけているものです。
特にマルセイユ版は、ライダー版とは絵柄も解釈もかなり異なります。
「本に書いてあった意味と違う」「別の占い師に言われた内容が違う」という経験がある方は、使用しているカードの種類による違いが原因かもしれません。
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